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翌朝。


レイコはメイドに起こされた。

「レイコ様、レイコ様!!」


目をこすり、ゆっくり起き上がるレイコ。


「なぁんだ、ハルトかと思えばお前か。」


「なぁんだ、・・・・・・じゃないですよっ。花屋の息子が階下まで来てるんですよ。」


レイコはメイドのこの一言で、部屋を勢いよく飛び出し、階下まで走る。


「ハルト、・・・・・・ハルトはどこなの?」


階段を降りて辺りを見回すと、正面にハルトは居た。

「あら、久しぶりね。今まで何処で何してたの?」

ゆっくり、ゆっくり、流れていく時間の針を己の足で留めるかのように、ハルトに近づくレイコ。


「何処で何してたかって?
そんなの決まってるじゃないか。店で親の手伝いしてたの。」
ハルトは爽やかな笑顔で言う。

「ハルト、確か、今夜よね?」

レイコは舞踏会のことを聞く。

「あぁ、そうだな。衣装は、君と初めて会った時と同じだけど、良いよね?」


「えぇ、勿論。」そう言ってから、レイコは少し考えて、付け足すように言った。

「ハルトがあの頃と同じ衣装で来るなら、私もあの頃の衣装にしようかな。」


上機嫌なレイコを見て、ハルトはぼそっと呟いた。


「楽しみだな、あの頃に戻れると思うと。」




その後、二人は夜に会う約束をして別れた。






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プロフィール
HN:
MIZURI†Fukami†Ryo
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1992/08/22
職業:
学生
趣味:
読書、音楽鑑賞
自己紹介:
野いちごで小説を書いてるものです。

なんとなく分かる」という方がいらっしゃれば、僕が誰だか分かりますね。

僕の正体を知っているのは、何人いるかな?



ま、んな感じで、これから小説を書くときもあれば、僕のことを書く時や、僕の日常生活を書くときもあると思います。

てなわけで、よろしく。

MIZURI†HUKARI†Ryo
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