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自分の部屋に着くと、早速 ハルトに電話するレイコ。
「もしもし、ハルト?」
大理石の床の上に置かれた天蓋付きのベッドに腰を掛けるレイコ。
「・・・・・・もしもし、君か?」
声は、ハルトのものだった。
「ハルトなのね?!
――今、どこなの?」
好きな人の声を聞いて、興奮するレイコ。
「家に居る。」
レイコの彼氏、ハルトは花屋の裏に住む、一般人の子供。
今日も、花屋の手伝いをしていた彼は、疲れきっている。
「会いたいわ、ハルト。」
嘆くように言う、レイコ。
「否、今日はもう会えない。でもね、君の話なら、聞いてあげるよ?」
彼にそう言われ、レイコは豹変する。
「聞いてよ、ハルト!!さっき、メイドに、私と貴方の関係を否定するようなこと言うのよ?!信じられないわ!!しかも、私にはショウゴさんが居るじゃないかって言うのよ?!あたし、嫌よ。誰があんなエロオヤジと付き合うっていうのよ!!絶対、嫌だわ!!私は、貴方が良いの。」
レイコの言う、ショウゴとは、高嶋正悟のことだ。
ショウゴは、レイコよりかなり年上の男で、趣味はエロ本を読むこととドライブという、エロオヤジ。レイコの母・祥子の話によれば、ショウゴは49歳だそうだ。
「それはそれは、可哀想だ。
今すぐにでも、そんなやつから君を守りたいけど、俺には出来ない。一般人に生まれた自分が歯痒いよ。」
家の窓辺に立つハルトは、悔しそうな顔をして言った。
「守ってよ、ハルト。」
涙声で言うレイコ。
「次の舞踏会はいつだ?」
片手をズボンのポケットに突っ込むハルト。
「次は、明日の夜よ。絶対、来て。」
「ホントに?!」
「えぇ、ホントよ。だから、絶対、来て。」
藁をも掴む思いで言う。
「あぁ、行くよ。・・・・・・あいつは、来るのか?」
「来るわ。どうするつもりなの?」
「俺は、探偵と手を組む。舞踏会では君と踊る。その間に、探偵にあいつの行動を偵察させるんだ。そして、舞踏会直後に、必ずや、俺の手で仕留めてやるんだ。」
「早まるのは止しましょう、ハルト。あいつはまだ生かしてあげて?」
「何で?」
「まだ殺すことは無いわよ。」
「しかし、君が守れと・・・・・・」「――殺さなくても良いわ。ただ、私とあいつとの間を引き裂いてほしいの。私は、貴方と一緒に居たい。ただそれだけよ。」
「そうか。分かった。じゃあ、終わったら帰るよ。」
「いつか、必ず、私を迎えに来て。」
「当たり前だろ。じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい、ハルト。」
二人の会話は、そこで終わった。
自分の部屋に着くと、早速 ハルトに電話するレイコ。
「もしもし、ハルト?」
大理石の床の上に置かれた天蓋付きのベッドに腰を掛けるレイコ。
「・・・・・・もしもし、君か?」
声は、ハルトのものだった。
「ハルトなのね?!
――今、どこなの?」
好きな人の声を聞いて、興奮するレイコ。
「家に居る。」
レイコの彼氏、ハルトは花屋の裏に住む、一般人の子供。
今日も、花屋の手伝いをしていた彼は、疲れきっている。
「会いたいわ、ハルト。」
嘆くように言う、レイコ。
「否、今日はもう会えない。でもね、君の話なら、聞いてあげるよ?」
彼にそう言われ、レイコは豹変する。
「聞いてよ、ハルト!!さっき、メイドに、私と貴方の関係を否定するようなこと言うのよ?!信じられないわ!!しかも、私にはショウゴさんが居るじゃないかって言うのよ?!あたし、嫌よ。誰があんなエロオヤジと付き合うっていうのよ!!絶対、嫌だわ!!私は、貴方が良いの。」
レイコの言う、ショウゴとは、高嶋正悟のことだ。
ショウゴは、レイコよりかなり年上の男で、趣味はエロ本を読むこととドライブという、エロオヤジ。レイコの母・祥子の話によれば、ショウゴは49歳だそうだ。
「それはそれは、可哀想だ。
今すぐにでも、そんなやつから君を守りたいけど、俺には出来ない。一般人に生まれた自分が歯痒いよ。」
家の窓辺に立つハルトは、悔しそうな顔をして言った。
「守ってよ、ハルト。」
涙声で言うレイコ。
「次の舞踏会はいつだ?」
片手をズボンのポケットに突っ込むハルト。
「次は、明日の夜よ。絶対、来て。」
「ホントに?!」
「えぇ、ホントよ。だから、絶対、来て。」
藁をも掴む思いで言う。
「あぁ、行くよ。・・・・・・あいつは、来るのか?」
「来るわ。どうするつもりなの?」
「俺は、探偵と手を組む。舞踏会では君と踊る。その間に、探偵にあいつの行動を偵察させるんだ。そして、舞踏会直後に、必ずや、俺の手で仕留めてやるんだ。」
「早まるのは止しましょう、ハルト。あいつはまだ生かしてあげて?」
「何で?」
「まだ殺すことは無いわよ。」
「しかし、君が守れと・・・・・・」「――殺さなくても良いわ。ただ、私とあいつとの間を引き裂いてほしいの。私は、貴方と一緒に居たい。ただそれだけよ。」
「そうか。分かった。じゃあ、終わったら帰るよ。」
「いつか、必ず、私を迎えに来て。」
「当たり前だろ。じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい、ハルト。」
二人の会話は、そこで終わった。
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プロフィール
HN:
MIZURI†Fukami†Ryo
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1992/08/22
職業:
学生
趣味:
読書、音楽鑑賞
自己紹介:
野いちごで小説を書いてるものです。
なんとなく分かる」という方がいらっしゃれば、僕が誰だか分かりますね。
僕の正体を知っているのは、何人いるかな?
ま、んな感じで、これから小説を書くときもあれば、僕のことを書く時や、僕の日常生活を書くときもあると思います。
てなわけで、よろしく。
MIZURI†HUKARI†Ryo
なんとなく分かる」という方がいらっしゃれば、僕が誰だか分かりますね。
僕の正体を知っているのは、何人いるかな?
ま、んな感じで、これから小説を書くときもあれば、僕のことを書く時や、僕の日常生活を書くときもあると思います。
てなわけで、よろしく。
MIZURI†HUKARI†Ryo
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