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レイコがハルトに電話した直後、メイドがレイコの部屋に来る。
「お入り。」気配を察し、メイドを部屋に招く。
「レイコ様、ショウゴ様がお呼びでございます。」
メイドは扉の前で言った。
「仕方ないわね、良いわ、行く。あいつは、何処で 私を待ってるの?」
片手で髪の毛をグシュっと掴み、苦虫を噛んだような表情をするレイコ。
「お部屋でお待ちです。」
メイドは無表情のまま言った。
「分かったわ。すぐ行くと、あいつに伝えて。」
「かしこまりました、レイコ様。では、失礼します。」
メイドは扉を閉め、ショウゴの部屋へ向かう。
レイコは、メイドの足音が完全に聞こえなくなってから、大きなため息をついた。
「全く。何なのよ?!
何で、私なのよ?!」
夜の空にはいよいよ、雲に隠れていた満月が、姿を現した。
レイコがハルトに電話した直後、メイドがレイコの部屋に来る。
「お入り。」気配を察し、メイドを部屋に招く。
「レイコ様、ショウゴ様がお呼びでございます。」
メイドは扉の前で言った。
「仕方ないわね、良いわ、行く。あいつは、何処で 私を待ってるの?」
片手で髪の毛をグシュっと掴み、苦虫を噛んだような表情をするレイコ。
「お部屋でお待ちです。」
メイドは無表情のまま言った。
「分かったわ。すぐ行くと、あいつに伝えて。」
「かしこまりました、レイコ様。では、失礼します。」
メイドは扉を閉め、ショウゴの部屋へ向かう。
レイコは、メイドの足音が完全に聞こえなくなってから、大きなため息をついた。
「全く。何なのよ?!
何で、私なのよ?!」
夜の空にはいよいよ、雲に隠れていた満月が、姿を現した。
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page2
自分の部屋に着くと、早速 ハルトに電話するレイコ。
「もしもし、ハルト?」
大理石の床の上に置かれた天蓋付きのベッドに腰を掛けるレイコ。
「・・・・・・もしもし、君か?」
声は、ハルトのものだった。
「ハルトなのね?!
――今、どこなの?」
好きな人の声を聞いて、興奮するレイコ。
「家に居る。」
レイコの彼氏、ハルトは花屋の裏に住む、一般人の子供。
今日も、花屋の手伝いをしていた彼は、疲れきっている。
「会いたいわ、ハルト。」
嘆くように言う、レイコ。
「否、今日はもう会えない。でもね、君の話なら、聞いてあげるよ?」
彼にそう言われ、レイコは豹変する。
「聞いてよ、ハルト!!さっき、メイドに、私と貴方の関係を否定するようなこと言うのよ?!信じられないわ!!しかも、私にはショウゴさんが居るじゃないかって言うのよ?!あたし、嫌よ。誰があんなエロオヤジと付き合うっていうのよ!!絶対、嫌だわ!!私は、貴方が良いの。」
レイコの言う、ショウゴとは、高嶋正悟のことだ。
ショウゴは、レイコよりかなり年上の男で、趣味はエロ本を読むこととドライブという、エロオヤジ。レイコの母・祥子の話によれば、ショウゴは49歳だそうだ。
「それはそれは、可哀想だ。
今すぐにでも、そんなやつから君を守りたいけど、俺には出来ない。一般人に生まれた自分が歯痒いよ。」
家の窓辺に立つハルトは、悔しそうな顔をして言った。
「守ってよ、ハルト。」
涙声で言うレイコ。
「次の舞踏会はいつだ?」
片手をズボンのポケットに突っ込むハルト。
「次は、明日の夜よ。絶対、来て。」
「ホントに?!」
「えぇ、ホントよ。だから、絶対、来て。」
藁をも掴む思いで言う。
「あぁ、行くよ。・・・・・・あいつは、来るのか?」
「来るわ。どうするつもりなの?」
「俺は、探偵と手を組む。舞踏会では君と踊る。その間に、探偵にあいつの行動を偵察させるんだ。そして、舞踏会直後に、必ずや、俺の手で仕留めてやるんだ。」
「早まるのは止しましょう、ハルト。あいつはまだ生かしてあげて?」
「何で?」
「まだ殺すことは無いわよ。」
「しかし、君が守れと・・・・・・」「――殺さなくても良いわ。ただ、私とあいつとの間を引き裂いてほしいの。私は、貴方と一緒に居たい。ただそれだけよ。」
「そうか。分かった。じゃあ、終わったら帰るよ。」
「いつか、必ず、私を迎えに来て。」
「当たり前だろ。じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい、ハルト。」
二人の会話は、そこで終わった。
自分の部屋に着くと、早速 ハルトに電話するレイコ。
「もしもし、ハルト?」
大理石の床の上に置かれた天蓋付きのベッドに腰を掛けるレイコ。
「・・・・・・もしもし、君か?」
声は、ハルトのものだった。
「ハルトなのね?!
――今、どこなの?」
好きな人の声を聞いて、興奮するレイコ。
「家に居る。」
レイコの彼氏、ハルトは花屋の裏に住む、一般人の子供。
今日も、花屋の手伝いをしていた彼は、疲れきっている。
「会いたいわ、ハルト。」
嘆くように言う、レイコ。
「否、今日はもう会えない。でもね、君の話なら、聞いてあげるよ?」
彼にそう言われ、レイコは豹変する。
「聞いてよ、ハルト!!さっき、メイドに、私と貴方の関係を否定するようなこと言うのよ?!信じられないわ!!しかも、私にはショウゴさんが居るじゃないかって言うのよ?!あたし、嫌よ。誰があんなエロオヤジと付き合うっていうのよ!!絶対、嫌だわ!!私は、貴方が良いの。」
レイコの言う、ショウゴとは、高嶋正悟のことだ。
ショウゴは、レイコよりかなり年上の男で、趣味はエロ本を読むこととドライブという、エロオヤジ。レイコの母・祥子の話によれば、ショウゴは49歳だそうだ。
「それはそれは、可哀想だ。
今すぐにでも、そんなやつから君を守りたいけど、俺には出来ない。一般人に生まれた自分が歯痒いよ。」
家の窓辺に立つハルトは、悔しそうな顔をして言った。
「守ってよ、ハルト。」
涙声で言うレイコ。
「次の舞踏会はいつだ?」
片手をズボンのポケットに突っ込むハルト。
「次は、明日の夜よ。絶対、来て。」
「ホントに?!」
「えぇ、ホントよ。だから、絶対、来て。」
藁をも掴む思いで言う。
「あぁ、行くよ。・・・・・・あいつは、来るのか?」
「来るわ。どうするつもりなの?」
「俺は、探偵と手を組む。舞踏会では君と踊る。その間に、探偵にあいつの行動を偵察させるんだ。そして、舞踏会直後に、必ずや、俺の手で仕留めてやるんだ。」
「早まるのは止しましょう、ハルト。あいつはまだ生かしてあげて?」
「何で?」
「まだ殺すことは無いわよ。」
「しかし、君が守れと・・・・・・」「――殺さなくても良いわ。ただ、私とあいつとの間を引き裂いてほしいの。私は、貴方と一緒に居たい。ただそれだけよ。」
「そうか。分かった。じゃあ、終わったら帰るよ。」
「いつか、必ず、私を迎えに来て。」
「当たり前だろ。じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい、ハルト。」
二人の会話は、そこで終わった。
第一章 Nice to meet you!
夕暮れの王国に浮かぶ空は、実に美しい。
と、城内のバスルームで寛ぐ、ビクトリー王国の王女・繰生 零子(クリナリ・レイコ)は呟いた。
レイコの居るバスルームの窓から見える、夕焼け空は、うっすらと浮かぶ雲を照らす淡いオレンジ色と、水平線に沿って何処までも続く、パープル色のグラデーションは、確かに、美しい。
黄昏時のビクトリー王国は、とてもゆっくり、ゆっくりと、時が流れていく。
「ともこ、今頃、日本で何してるのかな?」猫足バスタブで森林の湯に浸かりながら、携帯でメールを打つレイコ。
「レイコ様、大丈夫でしょうか?」
バスルームのドアの外でレイコを待つメイドの声。
「えぇ。私は大丈夫。もうすぐ、あがるわ。」
レイコは携帯を持ったまま、ゆっくりとバスタブから脱け出し、そのままバスルームを出た。
「バスタオルでございます、レイコ様。」
レイコはメイドに軽くお礼を言うと、バスタオルを受け取る。
「今夜は、彼は来るかしら?」
バスタオルで自分の体を拭きながら、レイコは聞く。
「花屋の息子のことですね。」
メイドはレイコの彼氏を知っていた。
「花屋の息子じゃなくて、香 春兎(コウ・ハルト)と呼びなさい。分かった?」
メイドがハルトを名前で呼ばないのは、レイコとハルトが舞踏会で初めて会った時からずっとだ。
「ですが、私は、あの男はレイコ様には合わないと思うのでございます。しかも、彼は一般人です。レイコ様と彼は結ばれることは無いでしょう。」
「それ以上、言うんじゃありませんよ!!」
着替えが済み、バスタオルをメイドに押し付けるレイコ。
「しかし、これは王国の法律でございます。レイコ様、花屋の息子なんて、諦めるべきです。」
メイドを一人残し、足音を立てながら廊下を歩くレイコ。
「もう、お前の話など聞きたくない!!私は部屋へ行く。」
そう言いながら、階段を駆け降りて、自分の部屋へ行こうとするレイコを、メイドが追いかける。
「お待ち下さい、レイコ様!!・・・・・・レイコ様ぁ!!」
必死で追いかけるメイドを、レイコの母でありビクトリー王国の女王・繰生祥子(クリナリ・ショウコ)が制した。
「奥様・・・・・・!!」
祥子は微笑む。
「なぁに、あの子はまだ17歳。まだまだ、青春真っ只中。だから、彼氏が出来たって構わない。でもね、あの子が大人になったら、高嶋 正悟(タカシマ・ショウゴ)さんと結婚してもらうわ。」
祥子の微笑には何か企みが含まれているように、メイドには見えた。
夕暮れの王国に浮かぶ空は、実に美しい。
と、城内のバスルームで寛ぐ、ビクトリー王国の王女・繰生 零子(クリナリ・レイコ)は呟いた。
レイコの居るバスルームの窓から見える、夕焼け空は、うっすらと浮かぶ雲を照らす淡いオレンジ色と、水平線に沿って何処までも続く、パープル色のグラデーションは、確かに、美しい。
黄昏時のビクトリー王国は、とてもゆっくり、ゆっくりと、時が流れていく。
「ともこ、今頃、日本で何してるのかな?」猫足バスタブで森林の湯に浸かりながら、携帯でメールを打つレイコ。
「レイコ様、大丈夫でしょうか?」
バスルームのドアの外でレイコを待つメイドの声。
「えぇ。私は大丈夫。もうすぐ、あがるわ。」
レイコは携帯を持ったまま、ゆっくりとバスタブから脱け出し、そのままバスルームを出た。
「バスタオルでございます、レイコ様。」
レイコはメイドに軽くお礼を言うと、バスタオルを受け取る。
「今夜は、彼は来るかしら?」
バスタオルで自分の体を拭きながら、レイコは聞く。
「花屋の息子のことですね。」
メイドはレイコの彼氏を知っていた。
「花屋の息子じゃなくて、香 春兎(コウ・ハルト)と呼びなさい。分かった?」
メイドがハルトを名前で呼ばないのは、レイコとハルトが舞踏会で初めて会った時からずっとだ。
「ですが、私は、あの男はレイコ様には合わないと思うのでございます。しかも、彼は一般人です。レイコ様と彼は結ばれることは無いでしょう。」
「それ以上、言うんじゃありませんよ!!」
着替えが済み、バスタオルをメイドに押し付けるレイコ。
「しかし、これは王国の法律でございます。レイコ様、花屋の息子なんて、諦めるべきです。」
メイドを一人残し、足音を立てながら廊下を歩くレイコ。
「もう、お前の話など聞きたくない!!私は部屋へ行く。」
そう言いながら、階段を駆け降りて、自分の部屋へ行こうとするレイコを、メイドが追いかける。
「お待ち下さい、レイコ様!!・・・・・・レイコ様ぁ!!」
必死で追いかけるメイドを、レイコの母でありビクトリー王国の女王・繰生祥子(クリナリ・ショウコ)が制した。
「奥様・・・・・・!!」
祥子は微笑む。
「なぁに、あの子はまだ17歳。まだまだ、青春真っ只中。だから、彼氏が出来たって構わない。でもね、あの子が大人になったら、高嶋 正悟(タカシマ・ショウゴ)さんと結婚してもらうわ。」
祥子の微笑には何か企みが含まれているように、メイドには見えた。
初めまして。
僕はMIZURI†Fukami†Ryoです。
僕←とか言ってますが、これでも一応、女です。
好きな食べ物は、ケーキと羊羮です。
好きな飲み物は、紅茶(午後ティーは無理×)と、緑茶、ウーロン茶、メロンソーダ、爽健美茶、十六茶ですね。水は、クリスタルガイザーかボルビックだけ飲みます。最近、「いろはす」とかいうのが出てきましたが、CMがいまいちよく分かんないし、信用できないので、買いませんね。あのCM、意味分かんなくないですか?
もう少し、商品に関する説明を入れても良いのではと思いますね。
好きな野菜は、ニンジン、ピーマン、キャベツ、明日葉。
明日葉は、物忘れに効く食材だそうですね。(テレビで取り上げられてました。)
好きなお笑い芸人さんは、
麒麟の川島さん、オードリーの若林さん。
好きなタレントは、
八嶋智人さん。
好きな人:居ません。
好きな花は、桜(ソメイヨシノに限る)、薔薇、チューリップ、向日葵。
そんな僕を
よろしく。
MIZURI†Fukami†Ryo
僕はMIZURI†Fukami†Ryoです。
僕←とか言ってますが、これでも一応、女です。
好きな食べ物は、ケーキと羊羮です。
好きな飲み物は、紅茶(午後ティーは無理×)と、緑茶、ウーロン茶、メロンソーダ、爽健美茶、十六茶ですね。水は、クリスタルガイザーかボルビックだけ飲みます。最近、「いろはす」とかいうのが出てきましたが、CMがいまいちよく分かんないし、信用できないので、買いませんね。あのCM、意味分かんなくないですか?
もう少し、商品に関する説明を入れても良いのではと思いますね。
好きな野菜は、ニンジン、ピーマン、キャベツ、明日葉。
明日葉は、物忘れに効く食材だそうですね。(テレビで取り上げられてました。)
好きなお笑い芸人さんは、
麒麟の川島さん、オードリーの若林さん。
好きなタレントは、
八嶋智人さん。
好きな人:居ません。
好きな花は、桜(ソメイヨシノに限る)、薔薇、チューリップ、向日葵。
そんな僕を
よろしく。
MIZURI†Fukami†Ryo
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プロフィール
HN:
MIZURI†Fukami†Ryo
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1992/08/22
職業:
学生
趣味:
読書、音楽鑑賞
自己紹介:
野いちごで小説を書いてるものです。
なんとなく分かる」という方がいらっしゃれば、僕が誰だか分かりますね。
僕の正体を知っているのは、何人いるかな?
ま、んな感じで、これから小説を書くときもあれば、僕のことを書く時や、僕の日常生活を書くときもあると思います。
てなわけで、よろしく。
MIZURI†HUKARI†Ryo
なんとなく分かる」という方がいらっしゃれば、僕が誰だか分かりますね。
僕の正体を知っているのは、何人いるかな?
ま、んな感じで、これから小説を書くときもあれば、僕のことを書く時や、僕の日常生活を書くときもあると思います。
てなわけで、よろしく。
MIZURI†HUKARI†Ryo
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